埼玉民医連の奨学生合宿を8月17日と18日に行いました。県内に医学部が少なく、県外に通う学生が多いので、人数が集まるのはなかなかできない埼玉ですが、夏休みということもあり奨学生以外の参加もあり、9人の医学生がつどいました☆★
今回の合宿のテーマは「埼玉の医療事情を学ぶ」
ということで、去年は沢内村へ遠出しましたが、今年は県内です。
場所は埼玉協同病院および小児医療センター周辺です。
「ちかーい。遠くに行きたかった。」とは言わせないぞ!と意気込んで実行しました。
たっぷり時間をかけて、ドクター達にも意見を聞きながら企画した合宿です。
初日、午前。
まずは、医療生協さいたまの組合員理事さんを講師に
手打ちうどん作り をしました。
高校生と交流しようと計画しましたが、受験生は忙しく残念ながら参加がありませんでした。
が、学生たちからは「楽しかった。」「今度はそば打ちとかやりますか?」「うどんが打てる医者っていいですね」なんて感想がありました。
なかなかおいしいうどんができて、医師、担当職員も絶賛でした。
午後は学習です。
埼玉協同病院
院長とDr.Yのお話「埼玉の医療事情+α」です。
院長からは、さまざまなデータをもとに、埼玉県内の医療機関は急速な高齢化の進行や、30年以上も医師数が全国最下位という厳しい環境の中で地域を支えていることを学びました。
Dr.Yは、現場で関わった事例を通して、患者・家族の生活背景を把握して治療に取り組む大切さ、医師のやりがいについて話しました。
「身近な埼玉の事情について知らないことが沢山あって、もっと地元を知ろうと思いました。」
「埼玉の医療はどうすればよくなるのか、たくさん考えさせられました。」
との感想がありました。
このほかにも、34つどいの報告や、東北FWへ行った学生の報告、翌日の学習項目についての予習などがありました。
勉強の後は、夕食も兼ねて交流会をしました。
Dr.IとDr.Mも参加してくれました!
2日目は、さいたま市岩槻区の埼玉県立小児医療センター(最寄駅は蓮田)のさいたま新都心への移転問題について考えました。
出産時に障害を持ち小児医療センター通院中の5歳のお子さんとお母さん、存続を求める家族の会で運動を進める祖母、その運動を支える地域住民の方たちと交流しました。
「患者・家族は、生活の中心が小児医療センターにあり、移転計画は家族の生活を視野に入れていないと思いました。」
「新都心にも病院を作って、蓮田も残すことができれば、本当は一番良いという言葉が印象的で、根本的な医師不足や医療費の問題が浮き彫りになった気がしました。」
との感想がありました。
存続を求める家族会ホームページはこちらhttp://shyouniiryou-kazokukai.jimdo.com/
合宿は2日目、午前中で終了です
お昼を食べて解散しました。
埼玉出身であったり出身校が埼玉であったりする学生も、埼玉を知っているようで知らないことがあったようです。
自分の慣れ親しんだ地域の医療もふくめた全体を見つめなおし、自分自身は何ができるのか模索するきっかけとなればいいかなと思います。
投稿者 担当T