2012年11月21日水曜日

奨学金制度説明会のお知らせ

どうもこんにちわ。随分寒くなってきました。体調を崩す人も増えてきています。
お腹をだして寝ないように。気を付けてくださいませ。


いつになく真剣な表情ですが、
アフリカで古くから伝わるゲームをしているところです。
(S医科大学学生センターにて A,A)
埼玉民医連で、奨学金制度説明会を開催します。
12月より毎月行いますので、関心のある方は
この機会に是非お越しください。

2012 奨学金制度説明会

日程  12/1  1/5  2/2  3/2  4/6  
時間   10:30~12:00
    (毎月第一週目土曜日)

内容:奨学金制度説明
    ・病院案内・奨学生活動報告
会場:埼玉協同病院 医局

お申込み・お問い合わせは・・・・
・埼玉民医連本部医師医学センター
Tel:048-296-9141   E-mail     gakusei@mcp-saitama.or.jp


2012年11月14日水曜日

11/10受験生の模擬面接企画で医学生がアドバイス!


 11月10日(土)午後に行われた「模擬面接と交流会」に、15人の受験生が参加しました。2年ぶりの企画でしたが、たくさんの申込みをいただきました。
 
 面接官は、医師と看護長または事務長の2人が務めました。受験生たちは、学校で行う模擬面接とは違った緊張感をもって面接に臨んでいました。面接後は、面接官より受験生たちにアドバイス。良かったこと、気になったことなどが助言されました。
 
  この企画では、現役医学生による受験生との交流会も行われました。
 4人の医学生が「サポーター」として参加して、受験生たちに医学部受験や面接体験などのアドバイスをしてくれました。
 そのほとんどは、高校生時代に私たちの病院・診療所で行った一日医師体験企画に参加経験があり、見事に医学部に合格した学生たちです。
 奨学生はもちろんですが、奨学生でない学生も医師を目指す受験生を応援しようと快く「サポーター」を引き受けてくれました。

 自分が受験した大学の試験の様子、苦手科目の対策、小論文の対策…などなど、それぞれの受験体験について紹介しながら、医学生たちは受験生の質問に丁寧に答えています。

 また、用事が重なって企画に来れなかった医学生も、模擬面接体験や小論文対策などの受験アドバイスのメッセージを寄せてくれました。 
 
 未来の後輩たちにも、とても親切だった医学生のみなさんに感謝!


(担当:T・H)

2012年11月8日木曜日

医学生のつどい第6回実行委員会(10/27-28@大阪)

 第33回民医連の医療と研修を考える医学生のつどいをふりかえる第6回実行委員会が1027日から28日に大阪で行われました。全国から56人の医学生が参加し、埼玉からも実行委員を務めた2年生2人が参加しています。

 会議では、今年のつどいのテーマとなった「原発問題から医療と生活を考える~医学生が本気出して考えたらどうなる!?~」について、「学ぶ・楽しむ・考える」3本柱の目標からふりかえりを行いました。
 事務局が作成した「総括案」に対するSGD(スモールグループディスカッション)を行い、出された意見について深夜まで話し合って「修正案」を完成させた事務局の努力に頭が下がります。
 来年の医学生のつどいは、更に「学ぶ・楽しむ・考える」ことができる企画になると思いました。

 今回とても楽しみだったことは、国会でもっとも原子力問題に詳しい専門家を招いての学習講演でした。その内容を紹介します。   

 

学習講演 「福島原発事故の検証とこれからのエネルギー政策」


衆議院の吉井英勝議員を講師に学習講演が行われました。
吉井議員は、京都大学工学部原子核工学科を卒業した専門家であり、原発の安全性をめぐる問題を国会質問で幾度となく取り上げ、最も原子力問題に精通している国会議員と言われる方です。
講演では、16万人を超える避難者たちが未だに故郷に帰れないこと、技術的にも放射性物質が拡散しない「冷温停止」と言えないこと、汚染地域の回復に途方もない時間を要することなど、「福島原発事故はまだ続いている」ことを学びました。
また、事故は「想定外」の地震・津波で起こったものではなく、利益優先で住民の安全を顧みなかった東京電力と、行政指導を怠ってきた歴代政府による「人災」であることが豊富な資料から明らかにされました。
その背景には「原発利益協同体」と呼ばれる電力会社・原発メーカー・ゼネコン・メガバンクなど財界中枢の大企業が、政党・官僚・研究者・マスコミ・地方自治体を取り込んできた構図があると明らかにされました。

学生たちは、SGDを行って、講演に対する疑問や今後の原発・エネルギー政策提言を考えました。「原発の是非を問う国民投票を実施」、「日本政府は問題解決能力がないのでアメリカの州になったら…」「想定外禁止法を作ったら…」「どうしたら再生可能エネルギーに転換できる?」「原発利益協同体に製造者責任法を適用すべき」などなど…。様々な疑問・提案について吉井議員は一つひとつ丁寧に答えてくれました。

一番印象に残ったのは、「原子力を学んだ理由は? 原子力の研究者だったのに、なぜ原発に反対する立場になったのか?」という質問への吉井議員の回答です。吉井議員は、湯川秀樹博士がノーベル賞を受けた時期だったので原子力を平和に活かす研究をしたい思ったこと、研究を重ねる中で安全軽視の原発開発や軍事優先の実態を知り、科学者・技術者のもつべき社会的責任から原発問題を追及していると答えました。国民の生命や健康に関わる科学者になる医学生にとって、大切な姿勢を学べたと思いました。

原発問題を考えた今年の医学生のつどいの締めくくりにふさわしい充実した講演でした。
こんな医学生のつどいにぜひ参加してみませんか!

(担当T・H)

奨学生交流集会 第3回実行委員会

第19回奨学生交流集会の第3回実行委員会が1020日に開かれ、看護学生20人と医学生1人が参加しました。今年の交流集会は、「食の安全」をテーマに1226()27()に越谷セミナーガーデンで行います。
実行委員会では、埼玉協同病院の多喜淳夫管理栄養士を講師に「食の安全」について学習し、5班に分かれて講演やフィールドワークの内容について、意見を出し合いました。
会議の様子を簡単に紹介します。

交流集会でどんなことを学びたいか?
      添加物の人体に及ぼす影響。日本での許可・不許可の実態とTPP加盟の影響。
      遺伝子組み換え食品。
      水俣病の申請受理者が少ない理由。
      食事とアレルギー、発症の仕組み、妊娠中の食べ物の影響など。
      放射能汚染と食の安全、食材の汚染実態、除染のための食材別の調理方法。
      被災者の食の実態。病気をもった人への配慮は?
      さいたまコープ(利用者)の食の安全の取り組み。


食の安全とは!?
 食品本来の作用以外に健康に有害な作用を及ぼさないこと!

(多喜管理栄養士による学習会の要旨)

食の安全とは、食品本来の作用以外に、健康に有害な作用を及ぼさないこと。食文化や食べ物の食べ方のこと。食の安全を脅かすものは、①薬物・化学物質、②細菌、③生活習慣の3つの分類で捉えることができる。
さて、肥満症、水俣病、食品の放射能汚染、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)は、①②③のどの分類に当てはまる思いますか?

「水俣病の原因」、「食品の放射能汚染」、「TPP加盟したら」という3つの問題について紹介。

埼玉協同病院での安全への取り組みについて、調理方法と食材の点から紹介。
調理方法として「ニュークックチル方式」を導入している。調理後に冷凍保管したものを加熱して盛りつけるクックチルではなく、冷たい状態で盛り付けて保管し、配膳の1時間前に再加熱して食事を提供する。中毒菌の繁殖しやすい温度(約40℃)を避け、温采は温かく、冷采は冷たく提供できる。季節や行事を大切にした献立を月1回以上実施している。
食材への取り組みとして、低農薬のお米や無添加パンなど、出来る限り安全性の確認された食材を使用している。料理は手作りにこだわって冷凍食品は扱っていない。

(担当:T・H)