2012年11月8日木曜日

奨学生交流集会 第3回実行委員会

第19回奨学生交流集会の第3回実行委員会が1020日に開かれ、看護学生20人と医学生1人が参加しました。今年の交流集会は、「食の安全」をテーマに1226()27()に越谷セミナーガーデンで行います。
実行委員会では、埼玉協同病院の多喜淳夫管理栄養士を講師に「食の安全」について学習し、5班に分かれて講演やフィールドワークの内容について、意見を出し合いました。
会議の様子を簡単に紹介します。

交流集会でどんなことを学びたいか?
      添加物の人体に及ぼす影響。日本での許可・不許可の実態とTPP加盟の影響。
      遺伝子組み換え食品。
      水俣病の申請受理者が少ない理由。
      食事とアレルギー、発症の仕組み、妊娠中の食べ物の影響など。
      放射能汚染と食の安全、食材の汚染実態、除染のための食材別の調理方法。
      被災者の食の実態。病気をもった人への配慮は?
      さいたまコープ(利用者)の食の安全の取り組み。


食の安全とは!?
 食品本来の作用以外に健康に有害な作用を及ぼさないこと!

(多喜管理栄養士による学習会の要旨)

食の安全とは、食品本来の作用以外に、健康に有害な作用を及ぼさないこと。食文化や食べ物の食べ方のこと。食の安全を脅かすものは、①薬物・化学物質、②細菌、③生活習慣の3つの分類で捉えることができる。
さて、肥満症、水俣病、食品の放射能汚染、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)は、①②③のどの分類に当てはまる思いますか?

「水俣病の原因」、「食品の放射能汚染」、「TPP加盟したら」という3つの問題について紹介。

埼玉協同病院での安全への取り組みについて、調理方法と食材の点から紹介。
調理方法として「ニュークックチル方式」を導入している。調理後に冷凍保管したものを加熱して盛りつけるクックチルではなく、冷たい状態で盛り付けて保管し、配膳の1時間前に再加熱して食事を提供する。中毒菌の繁殖しやすい温度(約40℃)を避け、温采は温かく、冷采は冷たく提供できる。季節や行事を大切にした献立を月1回以上実施している。
食材への取り組みとして、低農薬のお米や無添加パンなど、出来る限り安全性の確認された食材を使用している。料理は手作りにこだわって冷凍食品は扱っていない。

(担当:T・H)